2016年11月30日
研究紹介―ハクビシンの食性調査

私は、卒業論文のテーマとして、東京都23区に生息するハクビシンの食性を調査しております。

近年、外来種であるハクビシンは市街地に分布を拡大させていることが全国各地で確認されており、東京都心部においても、目撃例が相次いでいます。市街地に進出したハクビシンは、人家の屋根裏をねぐらとし、住民に、騒音・糞尿による悪臭・建築材への物理的損傷などさまざまな問題を引き起こすことも報告されています。

東京都心部という緑地が多く存在していない環境で、ハクビシンは何を食べて生活をしているのでしょうか。

人家の屋根裏にされたハクビシンの糞を用いて、食性分析を行うことにより、少しでもこの疑問を明らかにしたいと考えております。また、糞採集場所周辺の環境を現地調査し、ハクビシンの餌資源の有無や、土地利用についても記録しております。

既に結果は出ており、現在論文をまとめる作業に入っております。論文を執筆するのはもちろん初めての事であり、慣れないことも多いですが、努力したいと思います。

 

B4 原田朋彦