私は修論のテーマとして、東京都区部北西部地域におけるタヌキの食性調査を行っています。
タヌキは沖縄県を除く都道府県に分布し、古くからなじみのある動物として知られています。東京都におけるタヌキの分布は、高度経済成長による都市化とともに西部へ衰退したとされるが、近年では都心部において再び生息が確認されています。
東京都区部の北西地域では、比較的早い時期から再拡大による生息が確認されているため、タヌキの都市環境への適応メカニズムを知る上で、この地域における生態を調べることは重要だと考えられます。野生動物の生態を理解するうえでは、何を食べているのか把握することが欠かせないです。そこで、東京都心部の北西部に着目してタヌキの生息状況を確認し、