多摩川河川敷は都市環境においてコリドーや一時的な生息地として、哺乳類の個体群の安定的な存続に多大な貢献を果たすとされています。また、コリドーは遺伝子の流れを促進しています。コリドーによるネットワークは動物の残存生息地間の連続性を提供していて、保全戦略にとって不可欠かつ重要な要素です。
現在では、多摩川河川敷に設置された生態系保持空間を中心に、樹林化など河川環境が変化していることが報告されています。樹林化の進む河川敷での中大型哺乳類の生息状況とその季節変化を調査し、多摩川中流域に生息する哺乳類の今後の保護と都市河川の管理方法について考察します。
左上:ホンドタヌキ(春季で撮られた写真で、まだ毛は厚い状態です)
右上:ニホンイノシシ(根掘りを行ったため、泥が付いています)
左下:ホンドギツネ(鳥をくわえています)
右下:アライグマ(カメラに好奇心を持っています)
M2 周