2016年10月31日
研究紹介―丹沢のニホンザル調査

私は大学院に在籍する傍ら、鳥獣被害防除対策専門員として神奈川県の出先機関で勤務をしています。神奈川県の西湘、丹沢、南秋川地域には農作物、生活、人身被害を起こすニホンザルの加害群が多く存在しています。現在は、それら地域の加害群を対象に、モニタリングによる科学的評価を行いながら、被害防除対策、個体数調整、生息環境整備などの事業が進められています。

私の研究は、丹沢地域のニホンザル加害群を対象にした、冬期の泊まり場と農地利用の関係を隣接する群れ間の社会的要因と利用している環境から明らかにすることです。

実際の調査は、朝から日が暮れるころまでの一日を通したテレメトリー調査を行っています。

本腰を入れた研究は12月からですが、群れの動きや、目視調査による採食物のチェックを行い、対象としている群れがどのような特徴を持っているのか、を現在は学んでいる段階です。

これからの季節はさらに寒くなってきますが、風邪をひかないようにして、調査に邁進したいです。

M1 林航平