2014年10月27日
研究紹介ータヌキの食性分析

私は修論のテーマとして、都市緑地に生息するタヌキの生態調査を行っています。メインの調査は、タヌキに発信器をつけて、電波の方向からタヌキがいる位置を調べる調査ですが、今回は10月に行った食性分析について紹介します。

今回行ったのは、採取したタヌキの糞から、タヌキがミミズを食べたかどうかを調べる分析です。糞を使った食性分析では、動物の糞を洗って内容物を調べるのが一般的ですが、ミミズは消化されやすく、糞の中にはほとんど残りません。ただ、ミミズの体にある小さな毛が消化されずに残るので、それを顕微鏡で観察すれば、ミミズを食べたかどうかが分かるのです。

食性分析2014.10.JPG

写真は顕微鏡でミミズの毛を観察している様子。

分析には研究室メンバーのほか、1、2年生も参加し、楽しい作業になりました。