1月24,25日の2日間で卒論発表会が開催され、学部4年生3人が卒業研究内容の発表を行いました。
私は「飼育下のキタオットセイ (Callorhinus ursinus) のヒゲの安定同位体比による食性分析」というタイトルで発表をおこないました。
水族館で飼育されているキタオットセイのヒゲを採り、ヒゲの炭素・窒素安定同位体比(12Cと13C・14Nと15Nの割合)から、オットセイの食べた餌が推定できるかを調べました。その結果、ヒゲの根元側には最近の餌の情報が、先端側には昔の餌の情報が記録されることがわかりました。野生のオットセイの餌を調べる新しい手段として、この方法が利用できるかもしれません。
海の生き物という私にとっては新しい世界に挑戦して、知らないことばかりでしたが、その分多くのことを学べたと思っています。たくさんの方々に助けていただき、たくさんの仲間に支えられ、卒業研究としてまとめることができました。みなさまに、心から感謝します。
▲伊豆・三津シーパラダイス(静岡県)で飼育されているキタオットセイ(2012/7/9撮影)
担当:学部4年 河野